東北観光DMPを活用した新たな旅のスタイル定着事業
東北観光DMPを活用した観光DX推進コンソーシアム
東北観光DMPを活用した新たな旅のスタイル定着事業
自治体や域内DMOが主体的に現状把握から課題設定、打ち手の検討、効果検証まで一連の流れの中で活用できる先進的なDMP(データマネジメントプラットフォーム)の構築を目指します。
東北域内の観光マーケティングデータを一元管理する「東北観光DMP」を活用した観光コンテンツ付き宿泊プランを造成・販売し、旅行者の動態変化を検証。
PDCAを回すことによって得られた事例を財産としてDMPに蓄積し、東北全体のノウハウを継続的に向上させる仕組みを構築します。
課題
東北は、魅力的な観光資源が各地に点在しているため、「エリア観光」「県横断観光」の需要が高い地域であるものの、観光目的の国内平均泊数は1.58泊と、全国平均(1.70泊・2019年実績)よりも低い状況であり、宿泊の動機付けとなり得る高付加価値なコンテンツ造成に向けての知見やノウハウが不足しているという課題があります。
取組内容
東北広域でDMP(Data Management Platform:データ マネジメント プラットフォーム)を活用し、データに基づいたPDCAを回していくことで、効率的かつ持続可能な観光地経営を実現すること、そして、東北広域での①DMPによる分析、②統一ブランドによる誘客、③CRM(Customer Relationship Management:顧客関係管理システム)によるリピーター化を組み合わせて実施することで、旅行者の行動変容を促し東北のロイヤルカスタマーの獲得・育成を図る取組を行いました。
中長期滞在を定着させる為に「東北観光DMP」を活用し、国内動態データからウィズコロナ時代の新たな旅行ニーズを分析し、体験コンテンツ付き宿泊プランの造成・販売による来訪者の周遊促進を図る取組を実施しました。また、今後のリピーター獲得も目指し、「東北観光DMP」とCRMシステム「TOHOKU Fan Club 」のデータを連携するためのインタフェース開発も行いました。
事業の成果
「東北観光DMP」を活用したプラン造成ノウハウの獲得
プランを造成するにあたり仮説を立て、その仮説を基にDMPでWebと動態データのクロス分析を行い、その結果からコンテンツを選定し、プラン造成・販売を行いました。そして実際に販売を行ったことにより、どのプランが売れ、どのプランが売れないのかが明確になり、DMPデータを活用したプラン造成のノウハウが獲得でき、今後の施策検討・他地域への横展開に繋がりました。CRMデータを活用したターゲットに合わせた打ち手の検討に繋がった
本事業で「東北観光DMP」と「TOHOKU Fan Club 」のデータを連携するためのインタフェース開発を行ったことにより、メールの開封率等での絞り込みが可能となり、ロイヤルカスタマーを特定するためのデータの蓄積・分析ができました。今後目指す姿
ターゲットの拡大
本事業で構築した販売体制を軸に東北全域で体験付きプランを造成し、ターゲットを国内旅行者に加えインバウンドまで拡大していくことを目指します。データを活用したプラン造成と事例共有
「東北観光DMP」でのデータ分析に加えて、販売傾向を踏まえたプラン造成・販売を行うとともに、本取組の事例を東北域内のモデル地域で共有しながら実販売ベースでPDCAを回していきます。DX人材の育成及び高度化
本事業で構築した「東北観光DMP」のダッシュボードを東北観光推進機構、東北7県+仙台市、DMO等が各種観光施策に活用しながら、活用事例をDMP利用者間で共有し、東北全体でDX人材の育成及び高度化を図ります。コミュニティへの登録で詳細な事業報告書や
成果報告書をご覧いただけます。会員登録・閲覧は無料、
所要時間1分程度で完了します。