一極集中下の来場客を活用した地域経済活性化事業
スポーツイベントツーリズムコンソーシアム
一極集中下の来場客を活用した地域経済活性化事業
地域とサッカークラブが保有・発信する情報(観光・飲食・混雑等)を一元集約した情報発信基盤・アプリにて戦略的な情報発信等による回遊促進・消費促進・人流誘導等を図るとともに、取得した顧客属性やスタンプラリー機能を活用した行動履歴等を各地でデータ共有することにより、地域経済活性化に繋げる取組を行います。
課題
スポーツ興行は、定常的に人口流動をもたらすイベントであり、スタジアム来場客に対し地域周遊を促すことにより、地域の経済活性化に繋げることができると考えられますが、地域と連携した効果的な取組ができていないという課題があります。
取組内容
5地域のクラブ・自治体・事業者が保有する情報(観光・飲食・混雑情報等)を一元集約し、新たなスマートフォンアプリ「ユニタビ」を構築。このアプリを介して、戦略的な情報発信等による回遊・消費の促進、人流誘導を図り、商圏エリア拡大・地域経済最大化に繋げる取組を行いました。
事業の成果
徹底したマーケティングに基づくアプリ設計による観戦者の回遊促進
メインターゲット層(年間来場回数5回程度のセミコアファン層)が持つ価値観や実現したい欲求等を想定し、サービス設計やプロモーションに活用。1ヶ月半の実証期間で、高いアプリダウンロード数を実現しました。また、スタンプラリーやアンケートのデータから、1ユーザー当たり平均3.9回のチェックイン数や、複数地域を周遊するユーザーが確認でき、回遊促進等の行動変容に寄与しました。行動変容に繋がる可能性の高い情報発信のタイミングとその内容
アプリにおいて、地域内のスポット情報と地域を楽しく回るためのガイド記事を提供しました。ユーザー閲覧時間の分析により、スポット情報は試合当日の閲覧が多く、ガイド記事は試合3日前〜前日の閲覧が多いことがわかりました。これにより、広域に周遊させるためには事前に情報を届けることが重要であり、また、立ち寄り店舗を1、2つ増やすためには当日の情報発信が有効であると推察ができました。今後目指す姿
連携する自治体・企業数の拡大
掲載情報や施策等を増やすために、自治体・企業との連携を強化し、サービス注力地域を拡大します。また、連携する自治体・企業の増加にあわせて、自治体同士の横連携等を支援することで、ノウハウやナレッジの共有が加速し、新たな施策や商品等が創出されると考えます。ファン・サポーターのさらなる利便性向上
試合観戦の前・中・後において高付加価値な体験を創出するべく、食費・交通費・宿泊費に関する不満に繋がる要素に対して適切なサポートを提供するとともに、顧客のニーズに適したコミュニティ・情報・商品を造成・提供し、利用回数増加・囲い込みを図ります。コミュニティへの登録で詳細な事業報告書や
成果報告書をご覧いただけます。会員登録・閲覧は無料、
所要時間1分程度で完了します。