関門海峡エリアのマーケティング強化を目指し、訪問客の動態・消費等の分析を行うためWi-Fiセンサをエリア内に設置し収集・分析するとともに、観光客への情報発信を行う仕組みや旅ナカのチケットの販売等ができるプラットフォーム基盤を構築しエリアが稼ぐことのできる仕組みづくりを行います。
課題
魅力的な観光地である関門海峡エリアにおいて、行政が異なることからエリア一体となったデータの収集・分析が行えていないという課題があります。
取組内容
本事業では、地域内外の交通・観光・宿泊等の事業者と連携し、旅行者の動態を把握するための人流センサーを設置するとともに、周遊・消費促進を行うための旅行者向けプラットフォームを提供し、 2地域の観光実態を集約したデータ基盤の構築とエリア一体でのマーケティングの実現に向けて取組を行いました。
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事業の成果
地域内事業者の合意形成
地域事業者に説明をする際には技術的な理解ではなく、目的(周遊促進)の理解を優先に説明を行いました。その結果、55の施設・事業者との協力体制を構築し、DX推進の1stステップとなる地域内の合意形成を図ることができました。
旅行者客の実態把握による周遊促進の重要性の認識
人流データ等の分析の結果、旅行者の多くは関門海峡の往来のみに留まり、市内への周遊はほぼ見られないことが分かりました。地域内における周遊施策の重要性と、施策立案のための観光プラットフォームの必要性について、地域内で改めて認識し、連携体制構築に繋げました。
今後目指す姿
近隣観光地域とのデータ連携による広域の周遊促進と運用負荷軽減
関門海峡の近隣観光地域とデータ連携し、共通プラットフォームとして活用することで、広域でのデータの収集、分析とマーケティングを行い、広域での周遊促進を図ります。また、他地域と連携してプラットフォームを運営することで、ランニングコストの運用負荷削減を目指します。
地域内周遊パスの企画・造成による周遊・消費の拡大
観光プラットフォームの構築により、統一的な体験情報の発信及び施設チケットの販売が可能となりました。今後は人流解析データを活用して地域内周遊パスを企画・造成し、地域内での周遊を促進し、観光消費の拡大を目指します。