全国30のスキー場を繋げ地域消費拡大を目指す「スノーリゾート経済圏」構築に向けた実証事業
アースホッパーコンソーシアム
全国30のスキー場を繋げ地域消費拡大を目指す「スノーリゾート経済圏」構築に向けた実証事業
スキー場のリフト券の発行やギアレンタルサービス等を受けられるサブスクリプションサービスであるデジタルプラットフォーム「アースホッパー」を活用し、スキー場への新規客の送客を行うとともに、スキー場及び周辺施設と連携し、ユーザーデータを用いたマーケティング施策や共同でオフシーズン時の商品造成を実施することで、誘客や消費の促進を目指します。
課題
スノーリゾートの課題は①知名度が高く交通の便の良いエリアに利用者が集中②冬季のみ利用者が集中③スキー場と周辺の宿泊・飲食・観光事業の連携不足があり、宿泊施設を中心とした関係者の労働生産性が低い状態にあります。
取組内容
リフト券の発行やギアレンタルサービス等が受けられるサブスクリプション型デジタルチケットの「アースホッパー」を通じて、顧客情報等のデータを収集。収集したデータを活用して、知名度の高くないスキー場への新規顧客の送客、グリーンシーズン(夏季)のアクティビティや各スキー場にある観光関係事業者との連携等、観光消費額増に向けた施策を実施しました。
事業の成果
利用者ニーズに合致した新商品造成により新規ユーザーの獲得
アースホッパーユーザーの特性を分析し口コミによる拡散効果に着目。ライトユーザー向けの新商品の開発と「お友達紹介プログラム」施策により、販売枚数全体の4割に当たる新規ユーザーを獲得しました。参画施設への拡大及び参画した施設への売上配分金額の向上
サブスクリプション型サービスは、サービス利用者が参画施設に対して適切な費用を支払うことで成立します。コアユーザーが分配金額を下げる傾向にあったアースホッパーでは、ライトユーザーの取込により、参画施設への費用のリバランスを実現しました。ユーザーデータ可視化による地域事業者と連携したマーケティング施策の実施
アースホッパーユーザーの年齢・所在地等の個人属性データをスキー場の来場記録と結びつけ、ユーザーの地域での消費行動を可視化し、ニーズ分析に活用。また、コアユーザーを抽出し、該当ユーザー向けにフリーライドの国際大会とのコラボ企画を行い、地域の事業者と連携した誘客施策を実施しました。今後目指す姿
参画施設数の拡充とユーザー数の拡大
アースホッパーに参画するスキー場・周辺観光施設を増やします。特に単独でのデジタル導入が難しい小規模なスキー場に向けて参画を促します。さらに、本事業で構築したシステムを活用しさらなるライト層の取り込みを推進します。インバウンド対応によりアジア最大スノーリゾートプラットフォームを目指す
2024~2027年にかけてインバウンド向けに多言語の対応を実施します。また、新商品の提供等を行うとともに、海外の類似サブスクリプションサービスとの連携も検討します。コミュニティへの登録で詳細な事業報告書や
成果報告書をご覧いただけます。会員登録・閲覧は無料、
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